海外旅行初心者必見。パスポートの取得申請から受取まで
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公開日 : 2022年11月18日
最終更新 :

3.受領と切り替え申請について

受領できるのは原則的に本人のみ

パスポートの申請から取得までは1週間~10日程度必要だが、春休みやゴールデンウィーク前は窓口が混雑するので、特にこの時期は、余裕をもって申請しよう。受領時に必要なものは下記にあげる2点。なお、受領場所は申請場所と同様だ。

①申請時に手渡される受理票(受領証)
②発給手数料 10年旅券16000円、5年旅券11000円(ただし12歳未満は6000円)

発給手数料は申請窓口近くにある売り場で必要金額の証紙を買い、それを受領書の所定の場所に貼る。未成年者の代理申請であっても、受け取りは本人のみとなる。

切り替え申請と記載内容の変更・増補について

●切り替え申請
切り替え申請とは、手持ちのパスポートの有効期限が迫り、新しいパスポートを申請することだ。残存有効期間が1年未満なら可能となる。申請に必要な書類は、一般旅券発給申請書、住民票の写し、写真、現在所持しているパスポート、記載事項に変更がある場合は戸籍謄本または抄本。新規のパスポートが発給されたら、所持しているパスポートを提出して無効(void)にしてもらう。パスポートの二重発給はできないので、これをしないと新しいパスポートを受け取ることができない。

●記載内容の変更
結婚などの理由で、所持するパスポートの記載内容に変更が生じた場合、原則として新しいパスポートを取得し直す必要がある。ハネムーン時などには特に気をつけよう

●増補
ビザ(査証)欄がスタンプでいっぱいになり、新規のビザが取得不可能となった場合、ページの増補が可能。手数料は2500円。ただし、増補ができるのは1回限りとなる。再び査証欄がいっぱいになったら、切り換え申請をして、新しいパスポートを取得することになる。

4.パスポート(旅券)を紛失、盗難、焼失したときは

海外を旅行中に万一パスポート(以下旅券)を紛失、盗難、焼失したときは、まず現地の警察署へ行き、「紛失・盗難届出証明書」を発行してもらう。
次に日本大使館・領事館など(台湾は「交流協会」)で旅券の失効手続をし、「新規旅券の発給(※1)」または、「帰国のための渡航書の発給」を申請する。

※旅券の顔写真があるページと航空券や日程表のコピーがあると手続きが早い。コピーは原本(パスポート)とは別の場所に保管しておこう。

必要書類および費用

紛失一般旅券等届出書 1通
現地警察署の発行した紛失・盗難届出証明書または消防署等の発行した罹災証明書等
一般旅券発給申請書または渡航書発給申請書 1通
写真(縦45mm×横35mm) 1葉
身分証明証
戸籍謄本 1通
旅行日程が確認できる書類(旅行会社にもらった日程表または帰りの航空券)
※手数料など詳しくは在外公館で確認を。
※1:改正旅券法の施行により、紛失した旅券の「再発給」制度は廃止
【参考リンク】 ▼「旅券申請手続きに必要な書類」の詳細は、外務省のウェブサイトで確認を
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_5.html

パスポートは国外に置いて自身が何者であるかを証明する大切な書類だ。当たり前だが、パスポートがないと海外旅行はできなくなるので、旅行前には失効期限が旅行期間より90日以上残っているかなどを確認し、遅滞なく申請したい。旅行時以外はきちんと保管し、旅行時においても紛失しないように気を付けよう。

筆者

上原 康仁

登山関連情報の発信が多いです。

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