実践編~2~海外用モバイルWi-Fiルーターをレンタルする
渡航先ですぐ使えるよう設定されたモバイル用の小型Wi-Fiルーターをレンタルして利用する方法。通信速度も十分で、ルーター1台で複数の端末(スマホやパソコン)につなげられるので、旅の仲間とシェアして使うことも可能。レンタル料金自体が割安なうえ、仲間とシェアできればさらにオトク。
1.海外用モバイルWi-Fiルーターの仕組み
モバイルWi-Fiルーターとは、携帯可能なWi-Fiルーター(機器)のこと。
「スマホ」と「モバイルWi-Fiルーター」のあいだはWi-Fiで接続され、「モバイルWi-Fiルーター」と「携帯基地局」のあいだは携帯電話回線で接続される。
そのため、日本で使っているモバイルWi-Fiルーターは海外では使用できず、「海外用に設定済みのものをレンタルして持参する」という方法になる。
2.モバイルWi-Fiの特徴と注意点
モバイルWi-Fiルーターは、渡航先やサービス提供会社によって異なるが、1日あたり1000円程度からレンタルが可能だ。
携帯電話会社(キャリア)の「海外パケット定額」の場合、1日あたり、3,000円近い料金になることもあるので、それに比べるとオトク感がある。
また、1台のモバイルWi-Fiルーターで、複数台のスマホを接続することができるので、例えば4人グループで旅行をするなら、4人で1台だけレンタルすれば、ひとりあたりの負担はその4分の1で済む、というわけだ。
ほかの接続方法に比べると、最初に一度だけスマホとモバイルWi-Fiルーターの接続をしておけば、旅行中、細かく設定を変えたり、再度接続設定を行ったり、といった作業が不要なので、初心者でも安心だ。
ただし、レンタルの申し込みや空港のピックアップで少しだけ手間がかかること、旅先ではスマホと一緒に常にモバイルWi-Fiルーター(サイズ例(SAMSUNG SHV-E100L):約 90 × 59 × 11.5 mm、約82g)を持ち歩かなければならず荷物が増えること、毎日充電しなければならないこと、などがデメリットと言える。
また、グループで1台だけレンタルした場合、別行動をすると、全員が利用できない、ということにも注意が必要だ。
とは言え、「2台レンタルする」「別行動する日だけ、一方がキャリアの海外パケット定額を利用する」といった対処法がある。
3.モバイルWi-Fiルーター(機器)のレンタル方法
ネットでレンタル予約ができるうえ、渡航時に指定した空港の専用カウンターで受け取ることができるので、出発前の忙しい時期でも、予約やルーターの受け取りで無駄な時間を使う心配がない。
出発当日に、空港カウンターでの事前予約なしの申し込みも可能だが、レンタル機器が出払っているケースも皆無ではないので、事前に予約しておいたほうが安心だ。
また、専用カウンターのない空港を利用する場合や、乗り継ぎのために専用カウンターに立ち寄れない場合は、宅配便で受け取ることもできる。
レンタルの手順
渡航前
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Step1:ネットで予約
予約時に、渡航国、受取日(渡航日)、受け取り空港などを指定し、支払いはクレジットカードで行う。利用空港によっては前日の予約も可能。
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Step2:空港で受け取り
出発空港の専用カウンターでルーター(機器)を受け取る。
渡航先
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Step3:接続設定
スマホとモバイルWi-Fiルーターの接続設定をしよう。
モバイルWi-Fiルーターの電源を入れ、スマホの「Wi-Fi」一覧に表示されるネットワークからモバイルWi-Fiを選び、パスワードを入力すれば接続できる(設定方法はこちら)。これで海外でも接続が可能だ。
Wi-Fi名(SSID)とパスワードは、モバイルWi-Fiルーター(機器)本体に記載されている。 -
Step4:現地で利用
現地到着後、改めてモバイルWi-Fiに接続。LINEやSNS、アプリなど日本国内と同じように利用。
帰国後
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Step5:機器を返却
申し込み時に指定した空港で、帰国当日にそのまま返却するだけだ。早朝・深夜でカウンターが営業時間外の場合でも返却BOXがあるので、投函して返却もできる。
取材協力:株式会社ビジョン
海外モバイルWi-Fiレンタルサービス、「グローバルWi-Fi」を運営しているのがビジョンだ。「グローバルWi-Fi」は、高速通信(4G/LTE)対応国数、受け取り拠点数で業界最多を誇り、レンタル料金の安さでも定評がある。法人専用契約も用意されている。

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どこでも使えて便利でした!
一緒に旅行した4人で1台を共用したので、レンタル料は4分の1で済んで、超オトクでした。
事前の準備と注意点
ルーター(機器)の盗難、紛失、破損などの危険性があるので、オプションで保険(1日200~700円[補償プランによる])に入っておくといいだろう。現地では、充電を忘れないように。