アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパでバスを使って旅をする

公開日 : 2022年12月12日
最終更新 :

海外旅行中の移動手段としてバスも有力な手段のひとつ。特にヨーロッパに比べると鉄道路線が充実していないアメリカやオーストラリアを周遊するなら、バスがアクセスの手段となる。

アメリカの中・長距離バス「グレイハウンド」

グレイハウンドは、アメリカを走る長距離バスだ。西部の山岳地帯を除き、小さな町までネットワークを広げている。飛行機や鉄道に比べ、かなり低料金なので、節約型の旅をめざす人は、移動手段のすべてをバスにするといいだろう。ちなみに、所要時間はロサンゼルス〜サンフランシスコが約10時間、ニューヨーク〜ワシントンが約5時間。
グレイハウンドを何度も利用する人や、一度に長距離を移動する人は、「アメリパス」という周遊券がおすすめ。外国人旅行者のみが利用できる、一定期間乗り放題の格安チケットだ。なお、購入は日本の旅行会社でもできる。
自分で予約したい人はGreyhoundの公式サイトから予約してみよう。
手順は簡単だ。
①サイト内の「予約する(BOOK A TRIP, PCサイトはBOOK NOW)」から、出発する都市と到着都市、出発日、到着日、人数を選ぶ 
②すると、該当日の便が表示されるので、好きな便を値段や時間に合わせ選択し、後はクレジットカード情報などで決済すればよい

①細かい都市まで表示されるため、まずは自分が行く都市を入力して便の有無を確認するとよい
①細かい都市まで表示されるため、まずは自分が行く都市を入力して便の有無を確認するとよい
②同じ区間でも
便によって所要時間に差がある
②同じ区間でも
便によって所要時間に差がある
注意点として、基本周遊(Round trip)の値段が表示される仕様だ。もし、片道の場合は「旅程を編集する(EDIT YOUR TRIP)」から「帰路を削除(Remove Return Trip)」を押し、片道価格にしてから手続きを進めよう
注意点として、基本周遊(Round trip)の値段が表示される仕様だ。もし、片道の場合は「旅程を編集する(EDIT YOUR TRIP)」から「帰路を削除(Remove Return Trip)」を押し、片道価格にしてから手続きを進めよう

オーストラリアの長距離バス「グレイハウンド・オーストラリア」

アメリカのグレイハウンドとは別会社だ
©iStock アメリカのグレイハウンドとは別会社だ

オーストラリアには、グレイハウンドパイオニアとマカファティーズという2大バス会社があったが、現在では両社が合併し、グレイハウンド・オーストラリアという会社になっている。こちらの会社もサイトでのチケット予約が可能だ。路線は、オーストラリア全土を網羅する。なお、バスをメインに利用する人は、一定期間、一定ルートが一方向に乗り放題になる「オージーエクスプローラーパス」や、乗車距離の総合計によって料金が決まる「キロメーターパス」などを利用するといい。これらのパスは、日本の旅行会社でも購入可能だが、ユースホステル会員証などで割り引きが受けられる現地購入のほうがお得だ。

ヨーロッパなら「ユーロラインパス」

©iStock

ユーロラインは、ヨーロッパ最大の長距離バス会社。32か国700都市を結んでいる。何度も利用するなら、周遊券「ユーロラインパス」がトク。有効期間は、15日間、30日間の2種類がある。基本的にはどのバス会社もグレイハウンドの予約サイトと同じような手順で予約可能なので、調べていただきたい。

鉄道が充実していないエリアでバスは旅行者の強い味方

筆者はスペイン南部を旅行した際、現地のバス会社ALSAを使い、グラナダからポルトガルのリスボンまでバス旅をしたことがある。鉄道が充実していないエリアを深夜移動するのに、バスは安いしホテル代もかからず、気楽に利用できたのを覚えている。途中立ち寄ったセビリアでは夜発つ便だったが、定時から30分待ってもバスが来ず不安になったが(運の悪いことに、その日セビリアでスペイン対イングランドのサッカーの試合が行われており、街がとても物々しい雰囲気を醸し出していた)、最終的にバスは来て、無事に旅を続けられた。今となってはいい思い出だ。自由旅行を組み立てる方はエリアによって鉄道よりも便利なこともある。行きたい都市がある方は諦めず、バスについても旅の候補に入れていただきたい。

筆者

上原 康仁

登山関連情報の発信が多いです。

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